不動産について
FP2級試験の「不動産」分野は、個人や家庭が不動産に関連する知識とスキルを習得し、適切な不動産の取得、管理、運用を行うための能力を養うことを目的としています。この分野では、主に以下の内容が取り扱われます。
まず、不動産の基本的な概念と種類について学びます。不動産とは、土地およびその上に建てられた建物のことであり、住宅用不動産、商業用不動産、投資用不動産などがあります。それぞれの不動産の特性や用途、取得方法について理解することが重要です。
次に、不動産の評価方法について学びます。不動産の評価は、取引価格の適正化や資産価値の把握に必要です。主な評価方法には、取引事例比較法、収益還元法、原価法があります。これらの評価方法を用いて、適正な不動産価値を算出するスキルを習得します。
さらに、不動産の取引に関する法律や手続きについても学びます。不動産の売買契約や賃貸借契約、抵当権設定などの法的手続き、重要事項説明書の作成と説明、登記手続きについて理解します。また、宅地建物取引業法や借地借家法、建築基準法などの関連法規についても学習します。
不動産の税金についても重要なテーマです。固定資産税、不動産取得税、登録免許税、譲渡所得税など、不動産に関連する各種税金の種類と計算方法について理解します。また、不動産投資における税務上の留意点や節税対策についても学びます。
不動産の運用と管理についても学習します。賃貸物件の管理、賃貸借契約の更新や解約、修繕計画の立案、賃料の設定と改定など、賃貸経営に必要な知識を習得します。また、不動産投資のリスクとリターンの分析や、不動産市場の動向についても理解を深めます。
最後に、不動産の活用方法についても学びます。例えば、リバースモーゲージやセカンドライフに向けた住み替え、不動産を活用した資産形成方法など、個人のライフプランに応じた不動産の活用法を検討します。
これらの知識とスキルを身につけることで、FP2級の受験者は個人や家庭に対して、具体的で実践的な不動産に関するアドバイスを提供できるようになります。適切な不動産取引と運用を行うことで、資産の最大化と経済的安定を図ることが可能となります。
学科試験範囲
1.ファイナンシャル・プランニングと倫理
2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規
3.ライフプランニングの考え方・手法
4.社会保険
5.公的年金
6.企業年金・個人年金等
7.年金と税金
8.ライフプラン策定上の資金計画
9.中小法人の資金計画
10.ローンとカード
11.ライフプランニングと資金計画の最新の動向
ファイナンシャルプランナー2級の試験
受験資格 |
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FP2級には受験資格が必要となります。条件は3種類あり、下記いずれかに該当している必要があります。 ① AFP認定研修を修了していること ② FP3級に合格していること ③ 2年以上のFP業務の実務経験があること ④ 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者であること 上記4種類の該当項目のうち、一番ハードルが高いのが③「2年以上のFP業務の実務経験があること」ですが、最短での取得を目指すならば②「FP3級に合格していること」をクリアしてから挑戦することもお勧めです。 |
試験内容 |
FP2級の場合で説明すると、出題形式はマークシートで行われ、4択問題が60問出題されます。6割以上正解で合格です。 日本FP協会の実技試験では、「資産設計提案業務」に関する問題が40問出題され、こちらも 6割以上正解で合格です。 出題科目は以下の6項目からの出題となり、FP2級と3級は共通の項目となります。 ①「ライフプランニングと資金計画」 ②「リスク管理」 ③「金融資産運用設計」 ④「タックスプランニング」 ⑤「不動産」 ⑥「相続・事業承継」 |
難易度・合格率 |
日本FP協会に限った場合の合格率は、平均で言うとFP2級の学科が約40%、実技は約50%です。なお FP3級だと、学科が70~80%、実技は80~90%ほどです。 日本FP協会の試験は、個人申込の受検者が多いため、実技試験ではオーソドックスな出題が多いため、合格率がやや高めな点は資格として魅力的と言えるでしょう。 |