試験対策:金融資産運用

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ライフプランニングと資金計画について

FP2級試験の「金融資産運用」分野は、個人や家庭が効果的に資産を運用し、目標を達成するための知識とスキルを習得することを目的としています。この分野では、主に以下の内容が取り扱われます。

まず、金融商品の種類とその特性について学びます。金融商品には、預貯金、株式、債券、投資信託、外貨建て商品、不動産投資信託(REIT)などがあります。それぞれの金融商品のリスクとリターンの特性を理解し、投資目的やリスク許容度に応じて適切に選択することが重要です。

次に、ポートフォリオ理論について学びます。ポートフォリオ理論は、資産の分散投資によりリスクを低減し、安定したリターンを得るための理論です。異なる資産クラスの組み合わせを考慮し、最適なポートフォリオを構築する方法を学びます。また、資産配分の考え方やリバランスの重要性についても理解を深めます。

さらに、マーケットの動向や経済指標の分析も重要なテーマです。株式市場、債券市場、為替市場などの動向を理解し、経済指標(GDP、失業率、インフレ率など)や金融政策(金利、量的緩和など)の影響を考慮した投資判断を行うための基本的な知識を習得します。

投資信託についても詳細に学びます。投資信託は、複数の投資家から資金を集め、専門家が運用する金融商品であり、リスク分散や手軽さから人気があります。投資信託の種類、運用スタイル、手数料の構造などについて学び、自分の投資目的に合った商品を選ぶ方法を理解します。

また、税制上の優遇措置やNISA、iDeCoなどの制度についても学習します。これらの制度を活用することで、税負担を軽減しながら効果的に資産運用を行う方法を学びます。

最後に、リスク管理の観点から、投資の際の注意点や投資詐欺の防止についても学びます。これにより、長期的な視点で資産を運用し、目標達成に向けた具体的な計画を立てることができるようになります。

これらの知識とスキルを身につけることで、FP2級の受験者は個人や家庭に対して、より具体的で実践的な金融資産運用のアドバイスを提供できるようになります。

学科試験範囲

1.マーケット環境の理解
2.預貯金・金融類似商品等
3.投資信託
4.債券投資
5.株式投資
6.外貨建商品
7.保険商品
8.金融派生商品
9.ポートフォリオ運用
10.金融商品と税金
11.セーフティネット
12.関連法規
13.金融資産運用の最新の動向

ファイナンシャルプランナー2級の試験

受験資格
FP2級には受験資格が必要となります。条件は3種類あり、下記いずれかに該当している必要があります。
① AFP認定研修を修了していること
② FP3級に合格していること
③ 2年以上のFP業務の実務経験があること
④ 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者であること
上記4種類の該当項目のうち、一番ハードルが高いのが③「2年以上のFP業務の実務経験があること」ですが、最短での取得を目指すならば②「FP3級に合格していること」をクリアしてから挑戦することもお勧めです。
試験内容
FP2級の場合で説明すると、出題形式はマークシートで行われ、4択問題が60問出題されます。6割以上正解で合格です。 日本FP協会の実技試験では、「資産設計提案業務」に関する問題が40問出題され、こちらも 6割以上正解で合格です。
出題科目は以下の6項目からの出題となり、FP2級と3級は共通の項目となります。
①「ライフプランニングと資金計画」
②「リスク管理」
③「金融資産運用設計」
④「タックスプランニング」
⑤「不動産」
⑥「相続・事業承継」
難易度・合格率
日本FP協会に限った場合の合格率は、平均で言うとFP2級の学科が約40%、実技は約50%です。なお FP3級だと、学科が70~80%、実技は80~90%ほどです。
日本FP協会の試験は、個人申込の受検者が多いため、実技試験ではオーソドックスな出題が多いため、合格率がやや高めな点は資格として魅力的と言えるでしょう。